Atlantis帝国の跡→釣りデスタ
先日のバージョンアップで海底地図まで見られるようになったGoogle Earthだけど、その海底地図の中から、アトランティス帝国の跡ではないかと話題になる地形が大西洋から見つかったという話が話題になった。俺もこういった類いの話は好きなので、釣られはしないけど、興味深く見てる。
→ Ocean in Google Earthであのアトランティス大陸が発見される
ちなみに、その部分をGoogle Mapで図示するとこんな感じ。
確かに、このグリッド線は人工物に見えなくもない。ただ、このグリッド線は、だいたい80km四方というとてつもない大きさで、この時点で冷静に考えれば信じがたい感じ。ちなみに、この部分を中心にしてズームアウトすると、こんな感じで、大西洋の中央に位置していることが分かる。
アトランティス帝国は、プラトンが著書「ディマイオス」と「クリティアス」で記述した、大陸ほどの大きな島とそこに繁栄した王国のことだが、ゼウスの怒りを買って、海に沈められたと言われている。
謎の大陸・王国という魅力と、またオカルト的なものが相まって、未だに注目を集めている。だから、こんな釣りっぽい話題がニュースになるんだろうと思う。
で、このグリッド線だけど、Googleが公式に否定してます。
→ The Press Association: Hopes of finding 'lost city' dashed
"The lines reflect the path of the boat as it gathers the data.
と書いてあるように、データを集める船の軌跡が残ってしまったとのこと。
デバネズミ
→ “女王様”と暮らすキモカワ珍獣「ハダカデバネズミ」 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
知名度は極端に低く、また人気のないハダカデバネズミだけど、ほ乳類には見られない特徴を持っている。アリやハチと同様に真社会性を示すのだ。
エチオピア、ソマリア、ケニヤに生息しているハダカデバネズミ Heterocephalus glaber は、ハチ、アリなどの社会性昆虫と類似した社会構造をもつ、つまり、真社会性である。
この社会性がどのように制御されているのか、またどのようにして進化していったのか、すごく気になるところ。ゲノムを解く時間的・金銭的負担は、だいぶ下がってきているので、いずれデバネズミのゲノムも解かれる日が来るのだろう。社会性動物の研究って面白そうだな。
さて、このハダカデバネズミだけど上の記事の通り、上野動物園で見ることが出来る。最近話題になった、ハシビロコウと合わせて、上野動物園へ行くべきかもしれない?
論文のオープンアクセス性
→ 科学論文とオープンアクセス(技術全般) / 科学ニュースあらかると - オープンアクセス
論文をオープンアクセスにするには、次のような問題点があると思ってる。
- そもそも、賛同してくれる人が集まらないと成立しない
- ただでさえ論文が多いのに、誰も彼も論文を自由に公開したら、いい論文がどこにあるのか、分からなくなる
- オープンアクセスにしたら、どのように自分の論文が評価されるのか分からない。収入かかってるし。
ただ、arXivのように成立している分野もあるので、一概には言えないのが難しいところだけど。
でも、ピアレビューを通して、質を保証されている論文の方が読んでいて安心できるし、自分もその保証を勝ち取れた論文を出せた方が嬉しいとは思う。arXivとは関連のない(特に生物系の)研究者の大半がそう思っているんじゃないかな。