被差別の食卓

被差別の食卓 (新潮新書)

被差別の食卓 (新潮新書)

 一昨日、旅行から帰ってきて、図書館で一時間程時間つぶしをした際に読んだ本。

  • アメリカ・ブラジルでの黒人の差別
  • 中東・東欧でのロマの差別
  • ネパールでのカースト差別
  • 日本での部落差別

 に対して、焦点を当て、食という観点から彼らの文化を紹介している。もともと著者は冒頭部で述べているが、大阪の「むら」出身とのこと。被差別の話ではあったが読んでいて、暗い気分になるような本ではなかった。部落のことは、もう忘れた方がいい話なんだろう。


 フライドチキンがソウルフード(黒人が食す食べ物)に相当する物だとは知らなかった。もっとも、ケンタッキーなどで食べられているフライドチキンとは若干味付けや調理法が異なるみたいではあるが。

 また、ネパールや部落差別の章で出てきたが、牛馬を食べる習慣というのは根本的に忌避されるものなのだろうか? ネパールは宗教的な物があるとは思うけれど。そして、両地において、共通するような食生活があることがとても印象的であった。


 ロマの章で出てきた、ハリネズミをいずれ食べてみたいと思った。ワシントン条約に抵触しないのであれば・・・だけど。