The Selfish Geneから30年だってばよ。
» Richard Dawkins’s The Selfish Gene Genetics and Health
昨晩、ネットをほっつき歩いていたら、こんな記事が。
The Selfish Geneは生物系の勉強をした人なら、おそらく知っているであろう著名な本だけど、簡単に紹介しておこう。
The Selfish Geneは、端的に言ってしまえば、進化の考え方の1つです。
既存のダーウィンの進化論は種レベルにおける進化を記述したものであるが、生命を構成する遺伝子のレベルではいったいどのように進化というものを説明できるのか、それを理論武装した感じの本。
分かりやすく言い換えれば、遺伝子は自己を複製しているだけ。そのような状況の中で自己を正確によく複製できるような遺伝子が数多く残っていって、残った遺伝子群によって生命体(生存機械)が構成されてますよってな感じのお話。
このThe Selfish Geneの考え方によって、ダーウィンの進化論で説明することの難しかった働きバチや単為生殖などの進化的戦略も説明できるようになったってわけ。
むろん、進化論は仮説なので検証できません。だから正しいかどうかは分からないけれど、今では受け入れられている考え方ですね。
そうかThe Selfish Geneが出たのは30年も前になるのか。ただ、俺がこの本をきちんと読んだのは確か2年ぐらい前だったけど・・・。確かに30年前だったら、この内容はセンセーショナルかもしれないね。題名もかなりインパクトあるし。
しかし、The Selfish Geneを「利己的な遺伝子」と訳すのは、いかがなものかと思うんですが・・・。遺伝子に意志があるわけでもないしなぁ〜。