ネウロ完結

 さて、生粋のジャンプ好きとして簡単にコメント。

 週刊少年ジャンプに連載されている「魔人探偵脳噛ネウロ」が、今日発売の21号で最終回を迎えた。アニメ化され、打ち切られることなく、無事ストーリーを終えることも出来、まさに完璧と言える終わり方だったんじゃないかな? ただ、現在連載されている作品の中では個人的に思い入れのある作品の1つだったので、終了については寂しい限り。


 ジャンプは玉石混淆な様々な漫画が連載されているけど、その中でもこの「ネウロ」は独特な存在だったと思ってる。ジャンプは知っての通り少年誌で勧善懲悪のマンガを基本としているため、爽やかで正義感に満ちたマンガが多い。例えば、ONE PIECEとかNARUTOとか。

 そういった正義感の強いマンガが多い中で、ネウロは人間の悪といった本当に毒々しい部分を背負っているマンガだと思ってた。その毒々しさがストーリーが進むにつれ、絵柄に現れてきたし、ネウロというキャラクターを通しても伝わってきた。序盤にあったドーピングコンソメスープのエピソードなどは、まさに毒々しさの定番とも言える話だね。

 こういった作風とエグさが俺を魅了してやまなかったんだよな。ここ数ヶ月のクライマックスに向けての救いの無い描写の毒々しさは少年誌のレベルを超えていたような気すらする。


 こうした癖のある毒々しい人気マンガは、雑誌の中に少なくとも1つは必要なのかもしれないね。似たような話は、最近ジャンプの内情を暴露しまくっている「バクマン。」というマンガでも触れられてたような・・・。

 実際に振り返ってみると、ネウロのように毒々しい作風の作品は、これまでもジャンプの歴史の中に絶えず1作品はあったように思う。

 例えば、数年前であれば「DEATH NOTE」という21世紀史上最高の名作があったし、90年代で言えば「ジョジョの奇妙な冒険」が当てはまる気がする。


 こうして今のジャンプで、毒を一身に背負い続けた1つのマンガが終わってしまうのを寂しく思うのと同時に、松井優征さんの次の作品に期待している俺がいる。そしてまた、ネウロの抜けた穴を埋める、新たな毒々しい作品がジャンプに現れることを期待して待ちたいね。

おまけ

 ベルばら風ネウロMAD。初めて見たときは飲み物噴いた。