野口英世よりは北里柴三郎の方がいいのでは?

4月に開校する横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校(横浜市鶴見区)では、「日本史A」を必修科目として2年次に履修させる。教科書の内容に加えて、横浜検疫所に勤めていた野口英世にスポットを当てたり、外部講師による講話や科学史など、独自の内容を盛り込む予定だ。

 教養ねぇ。日本史ねぇ。歴史って授業で習うもんじゃなくて、文献を辿りながら、自ら再構築していく方が楽しいと思うけど。自分なりの歴史観を身に付けてさ。

 それから、野口英世さんだってあまり英雄視しない方が良いと思うんだよね。だって、こんなエピソードもあるし。

世界的な医学者となり、功成り名を遂げた偉人伝ストーリーの人物。ところが、ロックフェラー大学における評価は、日本のそれとはかなり異なる。梅毒、ポリオ、狂犬病、黄熱病の研究は、当時こそ賞賛を受けたが、多くの結果は、矛盾と混乱に満ちた者だ。むしろヘビー・ドリンカー、プレー・ボーイとして評判だった。数々の病原体を突き止めたと言うが、今は間違った者として全く返り見られていない

 科学者という観点からすると、例えば北里柴三郎の生い立ちを教えた方がずっとためになるんじゃないかと思う。