脳活性化を促す薬の話

 あのNatureにこんな記事が出た。


 → Access : Poll results: look who's doping : Nature News


 これは、ログインなどをしないと読めない。Wired visionの記事が分かりやすいか。

オンライン版『Nature』が4月9日に発表したオンライン調査結果によると、主に科学者からなるコミュニティーから得られた回答の20%が、『リタリン』(メチルフェニデート)や『Provigil』(モダフィニル)など、「脳の働きを活性化する薬」を使用していると認めている。

 科学者の2割というけど、俺の周りで使用している人を見たことはない。実際、かなりいるのかな? また、日本とアメリカでの違いもあるのかもしれない。


 正直な感想を言えば、なぜこんな内容をNature誌に掲載するのかが分からない。脳の働きを活性化するというのは、広義で言えば覚せい剤と同じようなものだよね。それを安全性が保証されるという範囲とはいえ、推奨するかのような記事を国際学術誌に載せていいものではないだろう。


 そんなドーピングまがいのことまでして、いい成果を出さないといけないのかな。研究者って何かにおわれるように頑張らないといけないのかな。研究って楽しんでやるべきものだし、そんな薬に頼ってまでやるものじゃないよと思うんだけどな。人は生まれたまま、ありのままでいることの方がずっと大切だと思うのに。寂しい限りだ。


 もし、薬を投与することの利点を知っている人がいたら、教えてほしいぐらいだ。