研究者としての進路とか

 → メモを捨てろ、本を捨てろ、そのでかい鞄を捨てろ。そんなものに頼るんは自分に自信がないからや - バイオ研究者見習い生活 with IT


 背景が詳しく分からないので、進路についてははっきりとしたことは言えないんだけど、どんな研究であっても芽が出るまでは、最低でも2-3年程度かかります。今、この時点で結論を付けるのは早計だと思うし、退学は止めた方が良いと思う。


 専門家とかその道の第一人者になるには、2つの知識が必要になってきます。1つは文字通りの知識(Knowledge)であって、もう1つが技術(art)な部分です。id:Hashさんは前者についてはかなり博識な感じがしますが、後者はもうちょっとという印象があります(disってるわけじゃないので、許してください><)。

 こういったartな部分、つまり専門的技巧ってのは、どうしてもその分野を長期間に渡って経験しないと身に付かないものです。例えば、研究的な思考能力であるとか、実験技術であるとか、もちろんMolecular Dynamicsについても。そういった技術を身につけることで、視野が広がって研究への見方が変わってくると思います。


 自分の好きな方向に研究をマネジメントするのは、周囲と合わないと難しいことかもしれません。頑張ってください。


 あと、個人的にこの一節が引っかかったんですが、

実験で全てが決まる時代はとっくに終わっている。

 シミュレーションを過小評価した教授への苦言かもしれませんが、これは言いすぎだと思います。バイオインフォマティクスの分野は進歩が激しいですが、まだシミュレーションが成し得ない部分というのはたくさんありますよ。