今日のEyes on Tibet

米政府系放送局「ラジオ自由アジア」(RFA)は25日、中国チベット自治区ラサで起きた大規模暴動を受け、中国当局が同自治区と周辺省のチベット族住民に対し、各家庭から1人を連行して取り調べるなど、徹底的な締め付けを行っていると伝えた。


 RFAによると、数千人規模のデモがあったとされる四川省アバチベット族・チャン族自治州アバ県では、当局が平均で各家庭から1人を連行、写真を見せて写っている人物を問いただし、身元特定を進めているという。

 さらに住民に対し、デモ参加者の情報を提供すれば、最初の通報者には無制限の報酬を、2番目の通報者にも5000元(約7万円)を与えるなどと、密告を奨励しているという。

 ラサ近郊のペンポでも、治安当局が各家庭から1人を連行したうえ、外部と電話などで連絡を取れば、「重大な結果」を招くと脅迫し、暴動について口止めしているという。