今日の科学ネタ

 参考:Malaria fact file : Nature News


 Natureがマラリアの現状について、項目ごとにまとめている記事。詳しい内容はリンク先(英語です)を読んでいただくとして、大まかな概要をまとめると、以下のような感じになります。

  • 毎年5億人が感染し、100万人が死亡
  • サハラ近縁のアフリカ、南米、東南アジアが危険地域
  • マラリアの状況が改善してきているのかを判定するのは難しい。また、近年はAIDSとの併発が深刻化
  • 全ての感染を防ぐのは不可能だが、治療は迅速かつ効果的な治療が可能になっている
  • 感染を防ぐには、殺虫剤を用いる
  • マラリアを媒介しないように変異を入れた蚊はあるが、それを自然に放すことは考えていない。自然に起こることを推測できないからである。
  • 薬剤耐性は減少してきている。また、artemisininという薬剤耐性をもつマラリアにも効く薬剤が出てきているらしい。
  • 蚊帳が劇的な効果を示したという過去の事例がある
  • 旅行者が服用する薬は、マラリア薬と同じ
  • 感染の初期症状は、風邪や胃腸のトラブルと似ているので、区別しづらい。病気が進行すると、臓器障害が出て、死に至ることもある
  • マラリア薬は、マラリア虫を殺す働きを持っているが、一部肝臓にマラリア虫がとどまって、再発する場合があるとのこと。
  • 研究者はがんばって、マラリアワクチンの開発をやっているんだぞ!