江戸の教育力
- 作者: 高橋敏
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/12/01
- メディア: 新書
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最近、教育談義で盛り上がったこともあったので、本屋で手にとって立ち読みしてみた。
教育というのは、いかに生きていくか、自らを自らの手で教育できる力を養うためにあると思っているが、江戸時代にはそれが実現していたんだということを改めて痛感させられる一冊。
「読み書き算盤」とは江戸の教育を象徴するフレーズだが、江戸時代の寺子屋教育では「四書五経」、「六諭衍義」、「千字文」などから礼儀作法を学ぶことが多かったらしい。実際、生きていく術を学ぶのが教育であり、こういった姿勢は間違っていないと思う。さらには、論語の学而第一(だったかな?)の「余力学文(行いて、余力あらば文を学べ)」という一節を訓示としている寺子屋もあるとも書いてあった。
世界的にも驚異的な識字率を誇った江戸時代。教育問題が騒がれる昨今、改めて昔の教育がどういったものなのか、知ってみるのもいいのではないだろうか。
余談だけど、昔書道をやっていたとき、最終試験の1つが「千字文」だった。そこまで続けなかったので、結局書くことはなかったが、いずれ書道を再開したら、千字書き上げてみたいな。