漢字のお話
参考:漢字部屋
もはや絵だろうっていうか、もともと漢字は象形文字だよな。
ここで載せている文字は象形とは、似て非なるものだけれど。会意文字になるのか。
こういうのを見ていると、言葉って生き物なんだなということを改めて痛感させられる。
ただしかし漢字じゃなくて、掲載してある国字にはふざけたものが多いな。慶応とかっておいおい・・・。
漢字の象形話だが、最近読んでいた本が面白かった。
- 作者: 白川静
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1978/04/25
- メディア: 新書
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漢字というのはもともと甲骨文字にあるように、呪術的なものとして用いられていた。
例えば、口という字。この口という字は口鼻の口を表している字はほとんどなく、本来の意味は呪術中に使うのりとを入れる器を表しているらしい。ちょっと引用すると
・・・しかし、甲骨文・金文の文字にはさい(表す文字がないので平仮名で)形を含む文字で、この形を口耳の口と解しうるものは一字もない。また、その字形から展開している曰も言も音も、すべて口耳の口には関しない字である。
まさに目から鱗とはこういうことなんだろうか。この本を読む前は、直感的に口耳の口のことだと思っていた。
ただ、ここで著者が言うには、単純な絵・絵画として漢字を解釈してはいけないらしい。
象形は絵画ではない。具象というよりも、むしろ抽象に近いものであり、それゆえに象徴性を持つ。
上で、あえてまるで絵のようだと言ってしまったが、どちらかといえば間違いということになるのかもしれないな。
最近、新書がマイブームでいろいろ読みあさっているんだけれど、久々の当たり本だったな。近くの図書館とか行くと、かなりの頻度でありそうです。かなり古い本だし(1975年)。良かったら是非に。
そういえば、同時期に漢字ネタでもう1つあった。
この中で1つ気になったのが・・・
書きたい漢字が思い出せず書けないとき、ひらがなもカタカナもない中国人は代わりにどうする?
答え:同じ発音の漢字で充てる
…のだそうだ。だから幹事(かんじ)が欠(か)けない人(ひと)の分(ぶん)はこんなのになってしまうのだ。ひらがなやカタカナがないのってたいへんだよね。
って記述。にわかには信じられなかったので、近くにいた台湾人に聞いてみたら、台湾語には表音文字が存在するので、問題ないよって言われた。ちょっとググってみたら、こんなページ見つけたよ↓
参考:現代中国語とは? - A2. 中国語の表音方法 - ピンインと注音字母
台湾では表音文字があるということに驚いた。漢字以外にも文字があったんだ・・・。話を伺った人も小学校ではこれをまず習うって言ってたし。語学がだめな俺には台湾語と中国語の区別すら付かないけれど、きっと別の言語なんだろうな。
でも、結局のところ、中国では分からない字はDPZの記事の通り、当て字で説明するのかなぁ・・・。うそーーーーー。