DEATH NOTE

 

 ようやく見に行った。
 ハリーポッターの映画のように、1つの映画にまとめようと多くを端折るようなことは見られなく、全般的な話の流れは無理がないようには思えた。

 しかし、「監督は原作の魅力が分かってない」と思った。原作の魅力は、Lと月の知能戦にある。一瞬でも、油断した方が負ける。その緊迫感がもっとも重要だというのに、それが何一つ見られないまま、終わってしまった。

 夜神月はもっと人間味のない完璧な人を演じてほしかった。なんかちょっと違うんでないかな。それと、Lはかなり寒かったな。Lのキャラクターはマンガだから映えるというのがあるのかもしれない。実写だとちょっと厳しいな。

 また、南空ナオミ。今回の映画ではキーパーソンを担っているんだけれど、どうしてああいうキャラにしてしまったんだろう。もっと凛とした人にすべきなんじゃないのか?

 映画は映画でオリジナリティを出したつもりなのかもしれないが、原作があれだけ優れた作品である以上、オリジナリティを出しても、原作を超えることは難しいのかもしれない。やはり原作に忠実にやった方がよかったのかもなぁ。


 ただ、今回のは前後編の前編のみ。11月公開の後編に期待するしかないのかな・・・。