映画版DEATH NOTE

 超映画批評『DEATH NOTE デスノート 前編』25点(100点満点中)


 この記事を見たときはかなり衝撃だった。どうやら、映画版のDEATH NOTEは駄作らしい。むろん映画を見ずにこのブログのエントリーを書いているので、自分の批評というわけではないけれど・・・。また見たら、書いてみるつもり。

 しかし、この映画の美点はそこまでだった。映画版『DEATH NOTE デスノート 前編』は、徐々にほころびを見せ始め、終わってみれば結局、ダメ映画の仲間入り、である。

 なぜダメなのか。その一番の原因として、キャラクターをまるで描けていない点があげられる。この監督(金子修介)は、『デスノート』の魅力を十分理解できぬまま、実写化を行った可能性すらあるのではいかと感じさせる。

 やはり、オリジナルに勝るコピーはそうそうありえないのだろう。俺の個人的な意見だけれど、例えばドラマがよくて、それがノベライズされるとか、はてまた今回のDEATH NOTEのように、小説やマンガが映画化される場合、よほどのことがない限りオリジナルを超えることがないと思う。


 ことに今回は今世紀のマンガにおける最高傑作「DEATH NOTE」である。オリジナリティを出しても、それを超えることはかなり難しい。やはり原作に忠実にしない限り、バッシングが出ることは目に見えている↓

 それにしても、金子監督にはセンスがない。ちなみにこの場合のセンスとは、「漫画を実写映画にする際、なにをしたらリアリティが崩壊してしまうか」を判断する感覚のこと。セリフや行動、設定、ストーリー……それぞれの段階に潜む"リアリティ崩壊地雷"を、慎重に避けてとおらなければ、マンガの映画化は成功しない。それは、理屈ではなくほとんど直感、センスの問題だ。この監督の場合、『あずみ2』でそのセンスがない事がはっきりしているのだから、そもそも人選の段階で間違っている。

 見る前から言うのもなんだが、後編に期待すべき・・・・なんだろうか?