独り言
昨日、家に帰って何気なく朝日新聞の夕刊を見ると、「丸山真男、没後10年を振り返る」といった趣旨の記事が載っていた。
丸山真男氏の経歴などについては、な〜んとなく知っていたけれど、実際に著書を読んだのは氏の没後だいぶたってから。それも、「日本の思想」一冊だけ。
- 作者: 丸山真男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1961/11/20
- メディア: 新書
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現代にも通用する古典的名著との書評があったので、何気なく図書館で借りてみて読んでみたんだよな。確かに、40年以上前に書かれた文章であるにもかかわらず、全く持って古びれていない内容だった。実に奥深い内容だったと思う。
ず〜いぶん前に読んだもんだから、細かいところは忘れてしまったが、具体的な内容としては明治以後の日本の思想の歴史から始まって、マルクス主義の思想への影響、戦時中の国体が思想の拠り所としての機能、さらには戦後の思想の迷走といった感じだった。思想という不明確で、文献などに残ることのないものに対し、非常に鋭い考察をしているのは面白かった。
特に興味深かったのは、大正期に日本人の思想にマルクス主義が与えた影響の考察のところかなぁ。それから、戦前において日本人の思想の拠り所として国体があったが、戦後それが崩壊し、日本人の思想そのものが迷走しているといったような主張も感心させられるところがあった。(本の内容に関してはうろ覚えなので、若干の記述に変なところがあるかもしれませんがお許しを。)
あぁ、なんかうろ覚えで文章書いているから、滅茶苦茶だ・・・。また、読み直してみよう。