シキミ酸のお話
シキミ酸の話
普段よく読んでいるサイトの一つである有機化学美術館から。
リンク先にも書いてあるけれど、シキミ酸はトリプトファンやフェニルアラニンといった芳香族系アミノ酸の生合成での中間産物です。詳しい反応がどうなっているかは下のKEGGへのリンクを参照してね。
参考:Phenylalanine, tyrosine and tryptophan biosynthesis - Reference pathway
このシキミ酸があの鳥インフルエンザの特効薬とされているタミフルの原料になっているという話。あまり薬学やら有機化学やらの知識はないので、こういう話を聞くとちょっと驚くねぇ。
しかも、このシキミ酸をどこから取っているかというと、あの中華料理でよく用いられる香辛料の「八角」の原料であるトウシキミの実から取っているとのこと。これだけ科学が進んだ今でもシキミ酸の全合成は難しく(不斉炭素があるため)、自然界に頼る外ないそうです。
話は変わるけど、あの八角の風味って独特なものがあるから、人によって好き嫌いがあるだろうね。俺は大好物って訳ではないけど、意外と好き♪
さすがにそんなことはないだろうが、八角がなくなったらちょっと寂しいかも。